もりのこびと と おんなのこ [だい4わ/終話] (童話)






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2007年06月24日(Sun)
もりのこびと と おんなのこ [だい4わ/終話] (童話)
[もりのこびと と おんなのこ]
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[だい4わ]

おんなのこが こびとの いえを でてから すうじつが たちました。

いつもの ようきな こびとの うたごえも きこえません。

こびとは いぜんのように あさおきると かわへ さかなを つりに でかけました。

えさを つけ いとを たらし ぼーっと さかなが かかるのを まっていました。


つんつん と さかなが かかっているのに こびとは ぼーっとしたまま きがつきません。

そのうち ふと われにかえり そのまま さおを かたづけ いえにもどりました。

いえにもどると いっつうの おてがみが とどいていました。
さしだしにんは 

「お おじょうさんからだ!」

こびとは おおいそぎで はさみを さがし ふうを きりました。
そっと たからものを あつかうかのように ていねいに なかみを とりだしました。

はいけい

こびとさん

おげんできですか?わたしは げんきです。

こびとさんと いた ひびは とても たのしいものでした。

ちゃんと さようならも いわずに かえってしまって ごめんなさい。

こびとさんは あれからも こい を さがしてくれて いるのでしょうか?

わたしは おかあさまから きつく おこられて いえから いっぽも でられません。

また こい を いっしょに さがしたいものですね。

そうだ こんど わたしの おうちに きませんか。

てづくりの おかしを やいて まっていますわ。

それでは おからだに おきをつけて ください。

「こんど おうちに きませんか だって!!」
こびとは おどろきのあまり すわっていた いすを ひっくりかえして ころんでしまいました!

「いつがいいかな いつがいいかな んー はやくあいたいな」
こびとは さっそく おへんじを かきました。

はいけい

おじょうちん

おいらは いつでも いいです。

あ こい・・・ ちがしていません。

ごぬんなちい。あしたから きゃんと ちがします。

それでは あえるひを たのしみ しています。

「っと これで ばっちり。あとは きってを はって おくるだけ っと」
あらあら ところどころ まちがえていますね。
あわてて こびとは ぽすと へ はしっていきました。

それからというものの こびとは ひとりで こい を さがしに でかけ かえってからは おんなのこの てがみを やりとりしていました。

なんかいか てがみをやりとりしたのち ついに おんなのこの おうちへ いくひが やってきました。
おんなのこの たんじょうびが ちかいということもあって ぷれぜんと も よういしていました。

「あーあー よし。わすれものも ないな。」

こえのちょうしを ととのえる こびとは ひさしぶりに うたを くちずさみながら おんなのこのうちを めざしました。

るった るたた るった るたた るった るたたたったた
るった るたた るった るたた るった るたたたったた

ひさしぶりの うたも すきっぷ も いつもより ちょうしが よいようです。

るった るたた るった るたた るった るたたたったた
るった るたた るった るたた るった るたたたったた

そのとちゅうで ゆうびんやさんが こびとさんを よびとめました。

「お〜い こびとさ〜ん!いま あんたの うちに いつもの おてがみを とどけようと おもってたところだよ。」

そういって ゆうびんやさんは いっつうの おてがみを だしました。

「いつも ごくろうさま。 ありがとう!」

「やけに きょうは きげんが いいね。なにか いいことでも あったのかい?」

「うん きょうは ひさしぶりに いいことが ありそうなんだ。」

「そうかいそうかい それは よかった。 きをつけて いってらっしゃい。」

「ありがとう!」

るった るたた るった るたた るった るたたたったた
るった るたた るった るたた るった るたたたったた

てがみを かたてに いえのちかくまで やってきました。

ふと そのとき こびとは そのてがみのことを おもいだしました。

「さぁて、きょうは なにが かかれているのかな?」
こびとは ゆびで ふうをあけ いそいで なかを よみました。

はいけい

こびとさん

いよいよ わたしの おうちへ くるときが ちかづきましたね。

とつぜんですが ほうこくしないといけない ことが あります。

なんと わたしは ついに こいを みつけることが できました!

その こい というのは やはり すてきなものでした。

「ふむふむ ついに みつけたんだ!おじょうさん やるねぇ」
そう おもいながら つづきを よみました。

こい というものは かたちのある ものでも どうぶつでも ありませんでした。

「へぇ」

こい とは ひとをすきになる きもち でした。

「え?」

わたしは こびとさん に おおくのことを たすけてもらい そして いろいろな ことを しりました。

そして あのひ わたしを むかえにきてくれた おつかいのものが いましたよね。

かれは とても やさしくて でも どこか たよりなくて なんとか わたしが してあげないと という きもちに させる ふしぎなひとでした。
 
かれと いると とても こころが わくわくして どきどきも しました。

そのとき はじめて しったのです。これが こい というものなんだと。

こびとさんには とても かんしゃしています。

いっしょになって こい を さがして くれたことを。

でも こいは やはり じぶんの ちからで さがしだすものなんですね。

あの いけのぬしさんが こたえなかった りゆうが わかります。

でも ほんとうに ありがとうございます。いっしょに さがしてくれた ひびのこと わすれません。

それでは おうちへ あそびに くるときを たのしみに まっていますね。

「え? こい って ・・・ こい って ひとを すきになるっていうことなの?」

こびとは そのとき はじめて き が つきました。こい とは ひとを すきになる きもち のことだと。
なんだか ぽっかり こころのなかに あな が あいた きもちに なりました。

でも なぜか あゆみは とまらず おんなのこのうちへと むいていました。

いつのまにか おうちの もんのまえ まで きていました。

そこが おんなのこの おうちだと きがつくと こびとは たちどまりました。

そこに どれくらい いたでしょうか。

まちあわせの じかんより はやく ついたのですが いまはもう その じかんも すぎています。

きになった おんなのこは そとへ でてきました。

「あら こびとさん ようこそ!」

あの 八のじ の まゆげが より いっそう 八のじ になって とても うつくしい えがおで むかえてくれました。

ですが こびとは そのばの ものかげに かくれてしまいました。

「あら こびとさん? どうしたの?」

こびとは かくれたまま いっぽも そのばを うごきません。

こびとは その てがみを にぎりしめたまま かんがえこんでいました。

「お おいら もしかして もう ずーっとまえに こい を みつけていたのかもしれない・・・」

「え? なんですって? こびとさん もうすこし おおきなこえで おはなし して くださいませんか?」
おんなのこは こびとさんの いるほうへ すこしだけ ちかよりました。

「あ まって おじょうさん。」

「はい?」

そういったきり こびとは だまりこんで しまいました。




どれくらい そのじょうたいが つづきましたでしょうか。
すると おもむろに こびとは いいました。

「おじょうさん ごめんなさい。おいら もしかしたら おじょうさんが いるときに もう こい を みつけていたかもしれません。」

「はい?」

「でも おいらには こい が なんであるかが わかりませんでした。」

「えぇ わたしも さいきん しりました。」

「うぅ・・・ 」
こびとは こきざみに ふるえて いました。

「どうしたの?こびとさん」

「いや・・・ じつは・・・ おいら こい を みつけていたのです。」

「まぁ それは すばらしい!」

「いや・・・ですが ごめんなさい。・・・じつは おいら・・・」

そのときでした。 こびとの からだが ちゅうに うかびました。

そして どこから ともなく こえが きこえました。

『こびとよ。 いや もと てんしよ。もう よい。あなたは みごとに この おんなのこの こい を みつけました。それいじょう いうのはおよしなさい。』

「あわわわ かみさま・・・」

「え こ この おかたが かみさま?」
おんなのこは めを まるく みひらいて まばゆいまでも うつくしい その かみさまを みあげました。

「おいら・・・ おいら・・・」

『それいじょう いうては なりませぬよ。 あなたは ちゃんと じぶんの しごとを やりとげたではありませんか。それいじょう いうと わたしは あなたを ひかりに かえさなければなりません。』

それでも こびとは いいました。 いいました というより いってしまいました。

「おいら おじょうさんのことが すきでした。つよがっている すがた。 よわきな すがた。 おもしろい おはなしを する すがた。 いつのまにか おいらは おじょうさんの ことが すきになっていました。」

「え? こびとさん・・・」

『・・・』

「おいら じつは こい を まもる てんし でした。でも むかし つみ を おかしたので てんし を やめさせられ このような みにくい すがたに なってしまいました。こんな みにくい すがたでも おじょうさんは わたしを だきしめてくれました。 それで おいら いつのまにか おじょうさんに こい を していたのです。でも でも てんし が こい を しては いけないのです。ひと と ひと とが むすばれる ために おいら たち てんし は うまれたのです。」

『もう よいではありませんか。 これいじょう いえば あなたは ひかりに すがたを かえ このよ から きえてしまいますよ。』

それでも こびとは とまりません。そして こびとのからだは どんどん ちゅうに うかび そして ひかりのような けむりに つつまれ はじめました。

「おじょうさん・・・ すばらしい ひと と こい を みつけたこと おいら ほんとうに よろこんでいます。ですが ちょっぴり くやしいです。 さいごに きかせてください。 もし おいらが・・・ おいらと いるときに こい を みつけたと いっていたら おいら と いっしょに いてくれましたか?」

『なりません なりませんよ!それいじょう いうては なりませぬ!』

おんなのこは すこしかんがえ くちを ひらきました。
「ええ。もしかしたら わたし と こびとさんの あいだに こい が みつかっていれば むすばれていたかもしれませんね。でも、いまは、この おとこのひと しか みえません。」

「ありが・・・とう おじょう・・さ・・・」

こびとは ついに ひかりになって てん たかく ひろがって きえていきました。

『・・・ばかな こびとよ。あれほど てんし は にんげんに こいを しては ならぬと いいましたのに。』

「え もしかして・・・ もしかして こびとさんは てんし だったのですか?」

『おじょうさん。 これいじょうは きいては なりません。 すべては あなたの むねの なかに しまってください。そして こびとのことを わすれないで やってください。』

そう かみさまは いうと こびとと おなじように ひかりとなって てん たかく きえていきました。

「そんな・・・もう こびとさん とは あえないの? ねぇ こびとさん・・・また いっしょに あのうたを くちずさんで もりを さんぽしましょうよ・・・」



おじょうさん おいら また どじをしちゃったよ・・・。
もう このよに にくたいは ないけれど これからも ひかりとなって おじょうさんを おまもりするよ・・・。

だから、その いとしのひと と すえながく おしあわせにね・・・。


そんなこえが おんなのこには きこえてきました。
もしかしたら そらみみ だったかもしれません。

いえ、けっして それは そらみみ では ないでしょう。

おんなのこは そのご おつかいのものと けっこんをし すえながく しあわせな かていを きずきました。

そして、おんなのこと おつかいのものの あいだに うまれたこどもたちが おにわで るった るたた と すきっぷ を しながら あそび いえの もんには みにくく ふとった でも かわいらしい こびとの ぞうが たてられましたとさ。

るった るたた るった るたた るった るたたたったた
るった るたた るった るたた るった るたたたったた


お し ま い 


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ようこそ2000GT Twinturboへ
ゆうきちのぶろぐ第2弾です。

かつてのNeverおよびCURURUってのが使い勝手が悪すぎるので移転しました。
あちらあちらで残しておきますね。


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