もりのこびと と おんなのこ [だい3わ] (童話) |
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2007年06月24日(Sun)
もりのこびと と おんなのこ [だい3わ] (童話)
[もりのこびと と おんなのこ]
------------------------------------------------- [だい3わ] るった るたた るった るたた るった るたたたったた るった るたた るった るたた るった るたたたったた もりのこびと と おんなのこが こい を さがして いっかげつが たちました。 ひろいひろい もりのなか どこに いっても みあたりません。 にかげつ さんかげつ つきひだけが すぎていきました。 ときには おんなのこが かぜをひき ねこむときもありました。 おんなのこが くじけそうになったとき こびとは いつものように ふざけて げんきを だしてあげました。 しかし いつまでたっても こい は みつかりません。 かみさまと やくそくした ことも こびとには よく わかっていませんでした。 『でも、わすれては いけませんよ。あなたが むかし てんしであったことを おんなのこに いっては いけません。そして もうひとつ。この おんなのこに こい をしては いけません。』 こびとの あたまのなかで この ことばが ぐるぐる なんども まわっていました。 そっかぁ・・・ おいら むかしは てんしだったのかぁ・・・。 でも、てんし って なんだろう。 おじょうさんも おいらのことを わたしのてんし と いってたよなぁ。 と おもいうかべながら なんだか きはずかしくなって かおが にやけてしまいました。 「あら こびとさん。なにを にやにや していたの?いいことでも あったのかしら?」 こびとは あわてて べっど から とびおきて かおを ぺしぺし と たたきました。 「な、なんでもないよ お おじょうさん!」 「へぇ なんか あやしいなあ」 と いいながら こびとさんを だきかかえました。 「ねぇ こびとさん いい? わたしたちの あいだでは かくしっこ なし だよ?」 こびとは おんなのこの おおきなひとみに みつめられ つい かおを まっかにしてしまいました。 「あぁ やっぱり なんか かくしてるんだ??しょうじきに おいいなさい!」 おんなのこは まゆげを 八のじにして こびとの かおを のぞきこみました。 「あ わっわっわっ! おじょうさん! そんなかおしたら おいらじゃなくても かおを まっかにしてしまうよ」 「ええ ひどーい!そんなに わたしのかお って へん?」 おんなのこは ついつい こびとさんを ちからいっぱい だきしめてしまいました。 「お おじょうさん く くるしいよ・・・ しぬ・・・」 こんどは くるしくて かおを まっかにしながら めを しろくろさせて こびとは いいました。 「あらま ごめんなさい! こうふん してしまいました。」 ゆかに おろされた こびとは かたで いきをしながら へたりこんでしまいました。 「ふー しぬかと おもったよ。おいらは おじょうさんと ちがって からだが ちいさいから あっというまに しんでしまうよ」 「ほんとうに ごめんなさい。」 あわてて おんなのこは おみずを もってきて こびとに のませました。 「ぷはー いきかえったぁ・・・ あ おじょうさん。おいら べつに おじょうさんの かおが へんだから にやにや していたんじゃないよ。おじょうさんの かおが とても すてきだったから つい にやけちゃったんだよ。」 「まぁ そんなこと ありませんわ! こびとさん!」 おんなのこは ふいに そういわれたので かおを あかくして えぷろんで かおを かくし しゃがんでしまいました。 「あらいやだ からかわないでくださいよ こびとさん!」 「へへへ ほんとだよ。おいら おじょうさんの そのこまったときのように 八のじ に なった まゆげを みると どきどき しちゃうんだ。とても すてきだよ。」 あらまぁ こびとさん どうしてしまったのでしょう。はがうくような せりふが つぎからつぎへと でてきます。 「もぉ こびとさんったら これいじょう からかわないでください!」 おんなのこの まゆげも ますます 八のじ になって しまいました。 「あはは ごめんごめん でも からかってなんか いないよ。さぁて かおを あらって きょうも さがしに いこうか!」 ますます ちょうしにのった こびとは そう いいながら せんめんじょへと きえていきました。 のこされた おんなのこは しばらく まゆげが 八のじ に なったまま でも ちょっぴり うれしいような はずかしいような きもちで すわっていました。 るった るたた るった るたた るった るたたたったた るった るたた るった るたた るった るたたたったた ひとりと いっぴきは きょうも いつものように いえをでて どこかにある こい というものを さがしに いきました。 そして きょうも やはり こい は みつからず いえに かえって ねる という いちにちでした。 いくにちがすぎ いくしゅうがすぎ なつも ちかづこうとした あるひの ことでした。 ひとりと いっぴきが いつものように こい を さがして もりを あるいているときでした。 とおくで おんなのこを よぶ こえが きこえたのです。 「おじょうさま〜 おじょうさま〜!」 こびとは まったく きにもせず るった るった といつものちょうしで すきっぷ しながら きをみたり とりの まね をしたりしていました。 「おじょうさま〜 おじょうさま〜!」 そのこえは だんだん ちかづいて きました。 「あら このこえは・・・」 おんなのこは たちどまり こえのするほうを ふりかえりました。 「おじょうさま〜 おじょうさま〜!」 おんなのこは このこえを しっていました。 「おじょうさま〜 おじょうさま〜!」 そうです じつは この こえのぬしは おじょうさまの いえのもの だったのです。 「このこえ・・・」 そういうと おんなのこは かけだしました。 こびとは ふしぎそうに くびをかしげ かけていく おんなのこを みつめていました。 「あ おじょうさま!ごぶじでしたか!」 こえのぬしは そう さけぶやいなや おんなのこを だきかかえました。 「あぁ おじょうさま! ずいぶんと おやせになって。ちゃんと おしょくじを していたのですか?」 「はい!あ わすれていましたわ。 みちで はぐれていた わたしを たすけてくれて いままで おせわを してくれた こびとさんです。」 そう おんなのこは いい こびとを ゆびさしました。 「な なんです あのかいぶつは!」 むりもありません。はじめて その こびとを みたら だれもが そういうに ちがいありません。 ちいさくて ふとっていて みにくいみにくい こびと ですもの。 「しつれいな!このひとは わたしの いのちのおんじんでも あるんですよ。ひとを みかけで はんだんしては いけませんと なんどいえば わかるのですか!」 こびとは ぽかんと くちを あけて そのようすを みていました。 「しつれいいたしました。わたくしは おじょうさまのいえに つかえているものです。おじょうさまを たすけていただき ほんとうに ありがとうございました。」 はなしが なんだかよくわからない こびとは あっけにとられていました。 そうです。 じつは この おんなのこは きぞくの むすめだったのです。 「わたしが このよのなかに こい という すばらしいものが ある と おはなしを したことで おじょうさまは こい を さがしに いえを でてしまわれたのです。」 そう おつかいのものは いうと あとからきた ばしゃに おんなのこを みちびきました。 「ごめんなさい。こびとさん。とつぜんですが わたし かえらなくては ならないの。みじかいあいだだったけど とても たのしかったわ。」 ほんとうに とつぜんのことで こびとは あいたくちが ふさがりません。なにも いえないまま ばしゃにのった おんなのこを すがたがきえるまで いえ すがたがきえても ずっと みおくっていました。 るった るたた るった るたた るった るたたたったた・・・ るった るたた るった・・・ かえるとちゅう くちずさんでいたうたも いつもとちがい どこか さみしい おとに なっていました。 いえにかえると いつもの ちいさな こびとの いえなのに いつもより ひろく かんじました。 るった るたた るった・・・ こびとは ついに うたを くちずさむのをやめました。 そうだよな。おじょうさんには もともと かぞくってぇのが あったんだ。おいらと すんでいる せかいが ちがうや。 いつもとおなじ でも いつもより ひろくかんじる ちいさないえの ちいさなへやで まどの そとに ひかるほしを みながら そう つぶやいた こびとは このすうかげつのことを おもいながら ねむってしまいました。 |
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