2000GT Twinturbo - 2008/03

ぶろぐ




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2008年03月30日(Sun)▲ページの先頭へ
中原中也と俺
中学生の頃だったか、初めて中原中也と出会ったのは。

出会ったといっても彼は昔の詩人なので、詩集を手にしたという意味なのだが。

大学教授の親父の書斎には、アダム・スミスやデイヴィッド・ヒュームら啓蒙思想家の初版本などが無造作に積まれていたが、一角には文学作品が並べられていた。

文学青年でもなければ、勉強熱心でもなかった俺。
当時の俺は親に反抗し、友を傷つけ、学校でも親を呼び出されるようなヤツだった。

見向きもしなかったはずのその文学作品の一冊を、何の気なしに手に取った。
それは中2の冬。

そこにあった詩の一遍に惹きこまれた。
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中原中也

『汚れちまつた悲しみに・・・・・』


汚れちまつた悲しみに
今日も小雪の降りかかる
汚れちまつた悲しみに
今日も風さへ吹きすぎる
汚れちまつた悲しみは
なにのぞむなくねがふなく
汚れちまった悲しみは
倦怠のうちに死を望む
汚れちまった悲しみは
たとへば狐の革衣
汚れちまつた悲しみは
小雪のかかつてちぢこまる

汚れちまつた悲しみに
いたいたしくも怖気づき
汚れちまつた悲しみに
なすこころもなく日は暮れる・・・・・

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汚れちまった悲しみに・・・

まぁ、詩というものは一人で読んでその詩を自分なりに解釈し、満足をするといったようなある種自慰行為のようなものなので、わざわざ紹介するまでもないことなのだが。。。

中学時代に出会った中原中也。
それからというものの、精神的に落ちているときに引っ張り出すくらいで次第に興味は失せていた。

とは言うものの、この中原中也の本は大学に入ってからもすぐそばにおいていた。
カッコつけてたというほうが正鵠を射てる、か。


大学を出てから東京に来るときに、その本はどこかへいってしまった。

そして、その本があったことも、中原中也のことも、微塵にも記憶の隅から欠落していた。

所詮、そんなものだ。

その後、東京にきて、いくつかの恋をして、最愛と呼べる人ができ、その人と永久の別れを迎え、にもかかわらず、再び護るべき存在を得て。
エゴを押し付けた結果にはなってはしまったが、覚悟を決めたことだった。


自らが汚してしまった悲しみなのだが・・・

ふと、我をふりかえって見ると、可笑しくなってしまった。
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『春日狂想』
T

愛するものが死んだ時には、
自殺しなけあなりません。

愛するものが死んだ時には、
それより他に、方法がない。

けれどもそれでも、業(?)が深くて、
なほもながらふこととなつたら、
奉仕の気持に、なることなんです。

愛するものは、死んだのですから、
たしかにそれは、死んだのですから、

もはやどうにも、ならぬのですから、
そのもののために、そのもののために、

奉仕の気持に、ならなけあならない。
奉仕の気持に、ならなけあならない。
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あぁ、これか。
既に忘却の彼方にあったものの。
俺は無意識の中で中原中也の詩(ことば)通りの事をしていたのかもしれない。
いや、そうではないな。
自らのエゴを剥き出しに、寧ろ逆の事をしていたのかも知れぬ。

その内側に秘める闇を隠すために笑顔の仮面を被り、道化師として人に喜びを与え、光を与え、欺瞞に満ちた自分に自己満足をしていた。

所詮、その様な事では人の心を動かすことはできぬもの。

奉仕の気持になることなんぞ、適わぬことなのだな。

このようにして、むつかしい言葉を並べて自らを近寄りがたい存在にして、心を閉ざして、一方、心の闇を垣間見せて、人の関心を惹こうとしている邪な気持ちを純粋無垢なる者に見破られ、自己崩壊を招いている。






答えを出すのは簡単。
その方法を知っている。
知ってはいても、使えない。



それは素直になること



全てを伝えれば楽になれる。


それと引き換えに失うものが大きすぎる。



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『心象』
U

亡びたる過去のすべてに
涙湧く。
城の塀乾きたり
風の吹く

草靡(なび)く
丘を超え、野を渉り
憩ひなき
白き天使のみえ来ずや

あはれわれ死なんと欲す、
あはれわれ生きむと欲す
あはれわれ、亡びたる過去のすべてに

涙湧く。
み空の方より、
風の吹く
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ようこそ2000GT Twinturboへ
ゆうきちのぶろぐ第2弾です。

かつてのNeverおよびCURURUってのが使い勝手が悪すぎるので移転しました。
あちらあちらで残しておきますね。


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